紙をめぐる話|紙の生まれる風景 No.01

静岡県三島 柿田川湧水(群)

紙にとって水は命の源である。
竹尾のファインペーパーの約65%*は、
富士山麓でつくられている。
紙づくりには大量の水が必要だが、
とくにファインペーパーの産地がこの富士の裾野に
集中しているのには訳がある。
ここには「きれいな水」が潤沢にあるからだ。
地中にたまった富士の雪解け水が
こんこんと湧き出る源泉から流れ出る柿田川は、
長良川、四万十川と並ぶ日本の三大清流のひとつ。
東洋一といわれる豊富な水量を保つ柿田川の水源は、
一年を通じて水温15度を保ち、冬も凍結しない。
湧き水は混入物が少なく、水が澄んでいる。
冷たい水でなければ、
繊維の引き締まった紙はつくれない。
一定の水温であれば、安定した紙づくりが可能となる。
水こそ紙の真髄。
水こそ紙づくりの原点である。
*ミニサンプル収録品