紙をめぐる話|紙の生まれる風景 No.18

コルデノンス
抄紙機

まだ世界にない紙をつくれないか。
コルデノンス社の工場では毎月、その思いを
具体化するためだけに機械が動かされる日がある。
この抄紙機をはじめ、通常の抄造ラインを使って
工員たちは新しい製品の研究開発に没頭する。
それは、湧きあがるインスピレーションを、
紙というかたちに生まれ変わらせていく時間だ。
イタリアのものづくりに触発されて誕生した紙。
最先端のテクノロジーを応用してつくりあげた紙。
10年以上に渡る実験を経て、ようやく花開いた紙。
創業以来、独創的な製品を次々と世に送り出してきた
この工場の原動力は、積年の知識や技術だけではない。
新しい紙の創造を貪欲なまでに希求する心。
そんな永遠に夢を見る力が、
この場所を稼働させ続けてきた。

初出:PAPER'S No.53 2016 秋号