

会期=2000年4月19日(水)〜22日(土)
開場時間=11:00-20:00
会場=スパイラル ガーデン&ホール[青山]
主催=株式会社竹尾
企画・構成=
原 研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
創業100周年を期して、新たに21世紀に向かう「紙」の近未来のヴィジョン
紙と人間の関わりは、これからどうなっていくのか。「ペーパーレス社会」などという言葉が囁かれる中で、
デジタルテクノロジーとともに紙はどう変わっていくのか。
21世紀は人類が自然の叡智を取り戻す世紀であると言われています。
人と自然の交流の中に育まれ、人の文化とともに歩んできた紙の足跡を、ここで再度確認するとともに、
テクノロジーがリードしていく新しい世紀に向けて、株式会社竹尾は人間の感覚や知恵も進化する中での
新しい「テクノロジー」「デザイン」「紙」の関係を積極的に提案いたしました。
活性する現代の頭脳が生み出す紙とデザインによる創造的な近未来の日常。
ごく身近なものゆえに、その中には生活の切実な本質が潜んでいる。
生活・文化のディテイルの密やかな変革にこそ、新しい時代の息づかいを、より強く、リアルに感じ取ることができる。
テクノロジーが、そして新時代の感覚の潮流が、私たちの生活の質にどのように作用し、何が現われてくるのか。
紙とデザインを介して、生活と創造の近未来をナルホドと実感する展覧会。
はたして私たちは20世紀から何を引き継ぎ、何を捨て去り、そして新たな時代に何を生み出すのか。
この展覧会では、創造的な分野の第一線で活躍されているグラフィックデザイナー、建築家、
プロダクトデザイナー、服飾デザイナー、照明デザイナー、フォトグラファー、作家など、32名の方々に
それぞれ異なる見慣れた日常の製品(モノ)のリ・デザインを担当いただき、制作された作品を展示しました。

<制作テーマ/ 参加作家一覧>
トイレットペーパー/坂 茂(建築家)
出入国スタンプ/佐藤雅彦(クリエイティヴディレクター)
ゴキブリホイホイ/隈 研吾(建築家)
記念日のためのマッチ/面出 薫(照明デザイナー)
シール・ラベル系グッズ/佐藤 卓(グラフィックデザイナー)
ゆうパック/田中一光(グラフィックデザイナー)
祝儀袋・不祝儀袋・ぽち袋/谷口広樹(グラフィックデザイナー)
絵はがき/藤井 保(写真家)
タバコのパッケージ/大貫卓也(アートディレクター)
名刺/赤瀬川原平(作家/アーティスト)
60円切手と消印/浅葉克己(アートディレクター)
おむつ/津村耕佑(服飾デザイナー)
ボーリングスコア・グラフィックス/松本弦人(グラフィックデザイナー)
小学一年国語教科書/祖父江 慎(エディトリアルデザイナー)
朝日新聞/ALAN CHAN(グラフィックデザイナー)
日めくり/ドリアン.T.助川(詩人・ミュージシャン)
年賀状/永井一正(グラフィックデザイナー)
千歳飴/横尾忠則(アーティスト)
色の名前/原田宗典(作家)
原稿用紙/鈴木一誌(グラフィックデザイナー)
CDケース/内田 繁(インテリアデザイナー)
ティッシュペーパー/平野敬子(デザインディレクター)
紙皿/織咲 誠(インターデザインアーティスト)
タクシー領収書/坂東孝明(グラフィックデザイナー)
紙の照明器具/吉岡徳仁(インテリアデザイナー)
ゴキブリホイホイ/竹山 聖(建築家)
金魚すくい/藤森照信(建築史家)
ティーバッグ/深澤直人(プロダクトデザイナー)
コーヒードリッパー/大江 匡(建築家)
新日本絵はがき/都築響一(写真家)
トランプ/仲條正義(グラフィックデザイナー)
0歳児のための本/北川一成(アートディレクター)
紙とデザインの発展の足跡
1949年NTラシャが発売され、竹尾のファインペーパーの歴史が幕を開けてから半世紀が経過しました。
ファインペーパーの歴史は同時に、グラフィックデザインの歴史と重なります。
本展では、ファインペーパー 50銘柄を選定し、それらの紙にまつわる 50人の思いを作品とエッセイで展望しました。
それは、株式会社竹尾の100周年を契機として、紙とデザインの発展の足跡を、デザイナーの情感とともに記録し、
新しい紙とデザインの次世代を考える資料を提供するものです。
収録される作品の映像は、写真家藤井保の撮り下ろしによるもの。
エッセイは竹尾の数有るファインペーパーの中から年代順に、それぞれの銘柄にゆかりの深いデザイナーの方々に
その銘柄が発売された当時のことや紙の思い出などを語っていただきました。
豊かな紙とデザインの至福の時間が、私たちの生活を彩ってきたことを多くの方々と共有し、
今後を展望する2000年の新製品の御紹介へと続きました。

紙とデジタルプリンター
企画・構成=織咲 誠
大型高精細デジタルプリンターの登場。簡易、少ロットの印刷としてのデジタルプリンターの定着。
パーソナルな印刷需要に応える機器としての小型プリンターの台頭。
そうした新しいモチベーションに竹尾はどう応えるか。
テクノロジーを紙で支える竹尾ならではのデジタルプリンターとの付き合い方を提案しました。

シンポジウム
世紀は、紙は消費というイメージの隣にいた。
情報を担い、製品を担い、文化を担いそして過剰をも担った。
天然物に触れる喜びを指先に伝える紙という素材の未来を考えました。
会場=◎B1Fレストラン「CAY」
4月21日(金) 15:00~17:00
「デザインの領域、紙の領域」
柏木 博(デザイン評論家/武蔵野美術大学教授)+竹原あき子(デザイン評論家/和光大学教授)
+深澤直人(工業デザイナー/IDEO JAPAN代表)
4月21日(金) 19:00~21:00
「「リ・デザイン」で何が見えたか」
祖父江 慎(エディトリアルデザイナー)+隈 研吾(建築家)+後藤繁雄(編集者)
4月22日(土) 15:00~17:00
「紙博士と印刷博士に聞く」
原 啓志(三島製紙株式会社開発室/農学博士)+樋澤 明(凸版印刷株式会社TIC事業推進本部部長)
+原 研哉(グラフィックデザイナー)
大阪巡回展

会期=2003年5月23日〜25日
会場=マイドームおおさか 1階展示ホールA

TAKEO PAPER SHOW 2000の書籍
「RE DESIGN −日常の21世紀−」
活性する現代の頭脳が生み出す、紙とデザインによる創造的な近未来の日常
全国書店にて発売中
定価=3,000円(税別)
発行=朝日新聞社
編=株式会社竹尾
企画/構成:原 研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
[紙とデザイン 竹尾ファインペーパーの50年] <非売品>














