紙をめぐる話|紙の生まれる風景 No.02

特種東海製紙
三島工場 14号抄紙機

紙の主な原料はパルプと水である。
パルパーという機械で水と交ぜ合わされたパルプは、
繊維を徐々に絡ませながら、
さまざまな紙へと変貌していく。
パルプから紙へと変わっていくということは
徐々に絞っていく過程でもあって、99%あった水分は、
紙になった時点で5%程度の水分量となる。
プレスパートと呼ばれるこの写真の工程は、
紙に圧をかけることで水分を抜くと同時に、
紙の最大の魅力である
風合いを醸し出す重要な過程である。
ファインペーパー専用の機械として
24時間紙に生命を吹き込むこの抄紙機は、
最適な紙を生み出せるようにカスタムメイドされている。
そして、つねにメンテナンスされながら、
20年働き続けている。
「機械は生き物のようなものですから」。
つねに機械と向き合い、よりよい紙づくりをと願う
現場の言葉である。
品質と風合いを大切にする紙づくりは、
機械と人とのコラボレーションから生み出されている。

初出:PAPER'S No.33 2009 秋号

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