紙をめぐる話|紙の研究室 No.04

オペークインキと
ファインペーパーの相性

色紙への印刷に欠かせない白の表現には、シルクスクリーン、 箔押し、 そしてオペークインキの3種類の方法があります。 なかでもオフセットで印刷できるオペークインキは、 その特性をつかめば色紙との組み合わせ次第でいろいろな印刷効果が得られるインキです。

初出:PAPER’S No.35 2010 夏号
※内容は初出時のまま掲載しています
 
 

オペークインキとは?
オフセット印刷用の特色インキで、通常のプロセスにはない不透明性が特徴です。カラーバリエーションもありますが、使われているのは白色が大半です。 プロセスインキに二酸化チタンなどの顔料を加えてつくられ、顔料の粒子を大きくして光の透過を防ぐことで、不透明性を出しています。完全に下地を消すほどの隠ぺい性がないため、紙地の影響を受けた白色になり、シルクスクリーンや箔とはまた違った白の表現を見せてくれます。独特のマット感とざらつきがあり、ベタ印刷、プロセスとの刷り重ねや紙の地色とのバランスなどにより、バリエーションある印刷効果が得られます。

 

地色の効果

さざ波のような風合いが際立つマーメイドから5色を選択し白のオペークの効果を比較してみました。地色の濃い紙は濃淡が鮮やかに出るのに比べ、薄い地色の紙では、儚げですが繊細な再現ができ表現の可能性が広がります。

こうばい

青緑

みずあさぎ

うす鼠

肌理の効果

テクスチャー違いの黒のファインペーパー5種で比較。インク越しに感じられる紙の凹凸や、白の色味と質感、黒地とのコントラストの具合が確認できます。風合いある仕上がりからシャープな表情まで、表現に合った用紙選びが楽しめそうです。

マーメイド|紙の肌合いが反映され、印面がふんわりとソフトな印象に。

ジャガードGA|織り目柄のエンボスが、印面でもはっきり確認できます。

NTラシャ|表面の温かな質感を残しつつ、ムラなくインキが定着しています。

プライク|紙のマットな質感が映える、シャープな仕上がりです。

LKカラー|鏡面の光沢を活かした、つややかな印面になりました。